三角貿易とは、3つの国が関与しておこなわれる貿易のことで、各国がそれぞれ異なる商品を売り、他の2国のいずれかがそれを買い、商品が3国間をぐるぐると回って利益を生み出す構造になっている。植民地帝国が拡大するにつれ、貿易船の船長たちは、より効率的に大西洋を回って商売をする方法を求めた。その一例がイギリスとその植民地による三角貿易だ。この場合には、ニューイングランドの塩魚と木材が西インド諸島へ、西インド諸島の砂糖と糖蜜がイギリス本国へ、イギリスの工業製品がニューイングランドに運ばれる形になっていた。しかし歴史上最も大きな利益を生んだおぞましい三角貿易は、1500年代から1800年代にかけておこなわれた、大陸を横断する奴隷にされた人々の貿易である。この貿易にはさまざまな国が加わり、西アフリカから多くの奴隷にされた人々がカリブ海を通って南北アメリカへ運ばれ、アメリカからは農作物や諸原料がヨーロッパへ、そしてヨーロッパからは工業製品がアフリカへ輸出された。