合理主義とは、盲目的信仰心や神秘的体験ではなく、理性や論理によって世界を説明しようとする考え方のことである。合理主義においては、事物を認識する手段として最も重要なのは理性であり、それはほかのあらゆるものに――五感によって知覚された情報にさえも――優越する、とされる。合理主義の誕生は古く、ソクラテスの時代にさかのぼるが、16世紀から17世紀にかけ、科学革命の到来によってキリスト教的世界観が覆されると、あらためて隆盛のときを迎えた。「近代哲学の父」と呼ばれるルネ・デカルトのほか、スピノザ、ライプニッツ、カントといった科学哲学者たちが、深遠にして難解な理論を通じて人類の世界に対する認識を変え、合理主義を新たな信仰たらしめたのである。