グローバル化の荒波にもまれた比較的規模の小さな国々は、資本力、労働力、生産力、原材料など、すべての点において大国には太刀打ちできないことに気づかされた。そこで、多くの経済同盟――共通市場と関税同盟からなり、ある種の統一通貨を伴うことも多い通商圏――が、1980年代から結成されはじめた。加盟国に求められるのは、製造と取引に関する共通の法律、商品やサービスの自由な越境、域外貿易の協調的規制などに合意することである。カリブ共同体、ユーラシア経済連合、南米南部共同市場など、過去数十年間にこうした経済同盟の数は急増した。中でも紛れもなく最大規模を誇る欧州連合 (EU) は、1992年のマーストリヒト条約によって誕生した。