「賦役」を意味する英語corveeは、税を無償の労働――通常は1年のうちの決められた日数を働く――によって支払う中世の慣習が語源となっている。同様の賦役制度は、古代エジプトにも存在した。およそ紀元前2600年以降、古王国の時代には、ピラミッドや神殿、モニュメントの建設がこうした「税」によっておこなわれた。中国の皇帝もこれと類似する制度を用いており、始皇帝とそれ以降の皇帝は、万里の長城や京杭大運河といった公共事業のために民衆に労役を課した。中世になると、賦役は封建制度に組み込まれ、領民は領主の私有地で建設工事に従事する義務を課せられた。だからこそ庶民はあばら屋に住んでいたのに、上流階級の人々は長らく素晴らしい屋敷や墓所で恵まれた生活を送れたのだ。