製材所の役割は昔からずっと変わらない。丸太を加工し、角材や板や柱を作る。これに尽きる。現在知られている中で最も古いのは、ヒエラポリスの水車を利用した製材所で、作られたのは西暦3世紀と考えられている。ヨーロッパや中東の森林資源が豊富な地域では、小型の水力式製材所が広く活用され、後にその設計図はヨーロッパ人の入植者たちとともに海を渡った。こうしてヨーロッパ人は世界中で、それまで手つかずのままだった森を伐採しはじめ、この流れは産業革命によっていっそう加速された。伐採された木は蒸気機関車によって運ばれ、蒸気機関式の製材所で加工された後、膨張をつづける都市に運び込まれた。そしてやがては、木材の加工にともなって生じる副産物も、紙や燃料、梱包材などを作るために利用されるようになっていった。