社会心理学によると、プロパガンダで人の信念を変えることはできないものの、すでに持っている信念を強化したり、ほかの信念への疑いを生じさせたりすることは可能だという。マスメディアを通じたプロパガンダには、その手法において通常の宣伝や広報活動と共通する部分があり、これらの区別は時に容易ではない。プロパガンダの歴史は印刷機の発明と同時期にまでさかのぼることができるが、映画と電波放送という技術の誕生によってプロパガンダの全盛期が到来したのは、2度の世界大戦とその後の冷戦においてのことだった。その影響力はきわめて侮りがたいものであったがゆえに、1966年に国連が採択した『市民的及び政治的権利に関する国際規約』の第20条では、戦争のためのプロパガンダと暴力を扇動するような主張をする行為を禁じることが定められている。