昔々、とある地方の男たちは、海を愛し、海を渡り、漁をし、商売にいそしみ、必要なら戦った。そうした場所では海運業――船の建造や修理――が自然に生まれ、男たちはそれまで以上にうまく海を渡り、漁をし、商売にいそしみ、戦った。最初の航洋船を建造したのはエジプト人だが、歴史上で最初に偉大な船乗りを輩出したのはミノス人であり、ミノス王がエーゲ海諸島を征服していた頃、すでにはるか遠くのシチリア島と交易をおこなっていた。また、フェニキア人は都市国家が緩やかに結びついた海洋「帝国」を築き上げた。他にも遠くインドでは、マウリヤ朝
(紀元前4世紀) が記録が残っている最古の国営造船所を創設し、航海術を「発明」した。