東方正教の流れを汲む修道院であるラヴラ (ギリシャのアトス山やルーマニアのネアムツなどに見られる) は、修道者の各居室と中央にある聖堂または修道院長室を回廊によって結んだ造りになっている。おそらく最も有名なラヴラは、サンクトペテルブルクにあるアレクサンドル・ネフスキー大修道院だろう (修道院に軍人の名前をつけることの是非についてはロシア人の良識を信じるほかない)。ここにはネフスキーその人をはじめとして、オイラー、スヴァーロフ、ムソルグスキー、チャイコフスキー、ドストエフスキーなど、名高いロシア人が多く埋葬されている。4世紀前半、エジプトの砂漠にあるニトリア周辺におよそ600人の修道者が住みつき、それがラヴラの起こりとなったと考えられている。厳格な隠遁生活を旨とする修道者たちは、俗世と交わることなく祈りに専念した。また、救いを得るため、己の敬虔さのさらなる証明として、沈黙、貞節、瞑想、断食といった誓いを立て、それを実践している者も多かった。