ンバンザとはコンゴ人の言葉で「街」または「集落」を指す。ポルトガル人が中央アフリカにやって来た頃、ンバンザ・コンゴは交易と工芸で栄える大きな街となっていた。人口の大部分は街の周辺の住宅街で暮らしており、その数は10万人に達していたとも言われる。市街地には市場や工房などが存在し、教会、宮殿、学校、病院、税務署といった主要施設は丘の上に集中していたと考えられている。1648年にこの街を訪れたフランチェスコ・ダ・ローマの記述によると、こうした施設は市街地といくつかの坂道によって結ばれ、祝祭や税を納める日には、これらの道が多くの人でごったがえしたという。その意味でンバンザ・コンゴは、郊外住宅地の先駆けというだけでなく、ラッシュアワー発祥の地とも言えるかもしれない。