都心とはある都市の政治、文化、歴史、商業、地理の中心を指す。少なくとも理屈の上ではそうだ。しかし世界各地の例を見るかぎり、その誕生は村が町へ、町が都市へと発展する中で文明に付随するさまざまな要素が自然と強調された結果であり、計画的なものではないことが多い。都心を歩くとさまざまなことがわかる。まず、都心に暮らす人はそれほど多くない (少なくとも高層マンションが出現するまでは)。そのかわり都心には人目をひくモニュメントや大きな公園、空高くそびえるオフィス、仰々しい政府施設などがあり、いわば街の「人格」が垣間見える。また、大都市に発展する以前に最初の集落ができた場所 (再開発で消えていることが多いが) でもあるため、その街で最も歴史のある一画であるとも言える。