植物の種、皮、根、葉、花… およそあらゆる部分から香辛料は作り出され、食品の風味を膨らませる (あるいは悪臭を隠す) 役割を果たしてきた。南アジアや中東で香辛料貿易が発達したのは、紀元前2000年頃のことである。この頃に人類は、適切に調合したシナモンと胡椒を用いることで、古くなった食物の味を改善できることに気づいたのだ。それから数世紀の間に商人たちは香辛料を携えて世界各地を旅し、洋の東西を結びつけることになる。かつて人々にとって香辛料はまさに人生のスパイスであった。以来、香辛料の需要は衰えるどころか増すばかりである。