親にとっては常識だが、子どもは石や棒、段ボール箱に紙袋、死んだ虫など、手近にあるものをなんでも遊びの道具にしてしまう。文明国に生まれた子どもは、人形、ブロック、おもちゃの兵隊、プラスチックの剣やピストル、木彫りの動物など、「文明的な」おもちゃを使って遊ぶ。心理学者によれば、これは大人になるための準備なのだとか。「大人のおもちゃ」という概念はさておき、おもちゃはインダス文明 (紀元前3010年頃) やメソポタミアの都市国家の墓所からも見つかっている。その後、啓蒙思想とともに「子どもは子ども時代を楽しむべきだ」という考え方が生まれると、「遊び」は一大産業へと成長し、子ども心をつかんだ多くの大金持ちが誕生した。