アパダーナとは古代に見られた特定の建築様式を指す言葉であり、その代表例がペルセポリスに存在した大宮殿である。この宮殿では、木造の屋根を支える数多くの柱が地面よりやや上の高さに設けられた石床の上に立ち並び、床と地面の間には2つの大きな階段が設けられていた。雨風を防ぐ外壁はなかったが、柱の間に布を張り、仮設の「部屋」を設けることは可能だった。
ペルセポリスのアパダーナはダレイオス大王によって建設がはじめられ、クセルクセス1世の時代に完成した。その壁にはアケメネス朝の偉業やペルシア王の偉大さを讃える文章やレリーフが刻まれていた。後にペルシアを征服したアレキサンドロス大王により、この宮殿は大部分が破壊されてしまったが、一部の柱は現在も残っている。