芸術家は文明の夢想家である。彼らはキャンバスに絵の具を塗りたくり、あるいは石を削りあげ、完成したものになにを見いだすかは人々の心に委ねる。芸術家は世界を解釈し、人の営みに美と輝きと形と色を与える。彼らは画家であり、彫刻家であり、写真家であり、映画監督である。芸術家は人間の何たるかを定義し、人類をさらなる高みへと導こうとする。彼らのうち、ある者は生前から評価されるが、ほとんどの者はそうではない。彼らのうち、ある者は芸術によって生計を立てるが、ほとんどの者はそうではない。だがそれでも芸術家は、彼らが生みだす作品は、時に――あくまでも「時に」ではあるが――時代を超え、場所を超えて人の精神に光を投げかけ、富や権力などよりもはるかに多くのものを、われわれ人類の文明にもたらしてくれるのである。