家畜化された羊の祖先は、現在もアジア・ヨーロッパに分布している野生のムフロンであると考えられている。羊飼いは文献に残る最古の職業であり、その発祥はおよそ
5000年前の小アジアにさかのぼる。人と牧羊犬が羊を野獣から守ることで村々にもたらされた羊毛や羊肉は、古代メソポタミア文明の発展に重要な役割を果たした。その後、牧羊はヨーロッパ、北アフリカ、中東へと広がっていくことになる。今日では200を超える品種が存在しており、体の大きさや丈夫さ、毛の量と質、乳の生産量、肉の味など、その特徴は多種多様である。