ある伝説はグレート・ジンバブエ遺跡こそシバの女王の宮殿であったと伝え、ある伝説はソロモン王の金鉱山 (この地にそうした場所があったとトレジャーハンターたちは長く信じていた) で働く者たちが作業のないときに休息した場所だと伝えてきた。しかし実際はそんな夢物語のような話ではなく、ここは1220年頃に隆盛し、1450年頃に消滅した国、グレート・ジンバブエの首都であった。その広さはおよそ6.9平方キロメートルにおよび、最盛期の人口は1万8千人に達したという。密林地帯にもかかわらず、すべてが石で造られたグレート・ジンバブエの街は、しかしすぐに放棄され、廃墟となった。この遺跡の存在は、1531年にヴィセンテ・ペガドによって書かれた記録に初めて登場するが、彼はその中で、切り出された石がモルタルを使わずに組み上げられ、巨大な外壁を形作っていたと言及している。遺跡は「丘」と「谷」と「大囲壁」の3つのセクションに分けられ、大囲壁ではせっけん石の像、金の数珠、銅の鋳塊、青銅の矢じり、宝石を散りばめたペンダント、腕輪など、考古学的価値を持つ多くの遺物が発見されている。そう考えると、この地に宝が眠っていると信じたトレジャーハンターたちは、あながち間違っていなかったのかもしれない。