武器庫は武器や防具を製造し、修理をおこなう場所である。また、当面敵と戦う予定がない場合、兵士に武具を持たせておく必要はないため (それが長い槍や板金製の鎧ならなおさらである)、武具が殺戮に使われることのない平和な時代には、こうした武器庫は倉庫としての役割も果たすことになる。武器庫の歴史はシュメールとアッカドに最初の職業的軍隊が誕生した時代にさかのぼり、以後、それなりの質を備えた軍隊は武器庫を持つのが常となった。その形は単に警備の厳重な倉庫のようなもの (一般民衆を武器から遠ざける目的もあった) からマスケット銃の生産施設のようなものまでさまざまであったと考えられ、軍隊が使用するという目的上、主として兵舎の近くに設けられた。武器庫には文明の道筋を形作ってきた側面もあり、そうした性質を持った場所としてはロンドン塔やハーパーズ・フェリー、クレムリン武器庫、スプリングフィールド造兵廠、ベルリンのドイツ歴史博物館などが挙げられる。